• 2026年4月21日

♯2 耳鼻咽喉科のCT検査では何がわかるのですか?

CTとはX線を用いた断層画像を作成する検査です。

X線(レントゲン)写真は1枚の画像のみですが、

CTは縦・横・前後に2mm前後のスライスで画像を撮影し、何百枚もの画像で評価することが出来ます。

副鼻腔炎の診断にCT検査は必須であり、副鼻腔の炎症の部位と重症度を見極めることができます。それ以外にも歯からくる副鼻腔炎(歯性上顎洞炎)や腫瘍(良性・悪性)の鑑別、鼻骨骨折の有無など、CT検査でさまざまなことがわかります。

・咽頭CTでは顎顔面の骨格や気道の閉塞部位を確認することで、睡眠時無呼吸の原因を評価することができます。

・中耳CTでは鼓膜の裏の中耳に陰影があるか、骨の欠損があるかを確認することで、慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎などの診断に役立てることができます。

当院ではコーンビームCTといわれる、耳鼻咽喉科や歯科に特化したCTを導入しております。画像の精度は通常のCTと遜色なく、そして被ばく量は通常のCT比べて約24分の1と少なく、一般的な健康診断で撮影する胸部X線(レントゲン)写真よりも低被ばくとされています。

実際の撮影時間は30秒ほど、検査全体では約2分で完了します。検査時間が短く、被ばく量も少ないので、子どもでも安心して検査を受けることができます

撮影費用は保険適応で3500円程度(3割負担の場合)です。大学病院などで行うCTとは機種が異なり、コーンビームCTのほうが若干金額の負担は少なくなります。

当院が開院して2026年4月で9ヵ月ほど経ちましたが、副鼻腔炎の診断はもちろん、難病にも指定されている好酸球性副鼻腔炎や、副鼻腔癌副鼻腔腫瘍歯性上顎洞炎副鼻腔真菌症などX線(レントゲン)画像では判断が難しい副鼻腔の病気を適切に診断し、治療につなげることができました。

副鼻腔という場所は、症状や内視鏡検査、X線(レントゲン)検査では見逃されやすい部位であり、そしてさまざまな病態があるため、耳鼻咽喉科以外での正確な診断は難しいかと思います。

鼻水や鼻づまり(鼻閉)、鼻水がのどに下がる(後鼻漏)、においがわかりづらい(嗅覚障害)、頬が痛い(頬部痛)、頭痛などがあり、副鼻腔炎が気になる場合には副鼻腔のCTが撮影できる耳鼻咽喉科での診療をお勧めします。

山口宗太

山口耳鼻咽喉科こどもとおとなのいびきクリニック 042-439-3870 ホームページ